オトナリラボ blog

オトナリラボは、パパ・ママが子連れでやりたいことに取り組める場所。 保育スタッフに子どもを見守ってもらいながら仕事をしたり、ゆっくり読書をしたり、時には子どもと遊んだり。コワーキングスペースとして、親子で楽しめる遊び場としてご利用いただけます。 パパ・ママの心のオトナリにいつもある、そんな存在を目指しています。

【レポ】これからのパパ育休を考える、社会保険セミナー 〜これからの「子育てしながら働くを考える」ワークショップ2〜 @KOIN(9/25)

こんにちは、オトナリラボ・スタッフです!


9月25日(土)、四条烏丸・京都経済センター3FのオープンイノベーションカフェKOINとオトナリラボが共同企画した「みんなで考える! これからの「こどもとはたらく」ワークショップ・セミナー」2回目を開催しました。
*当初、KOINにて託児付きの開催を予定していましたが、感染症の影響でオンライン開催になりました。


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↓詳細はこちら


1回目に引き続き、今回もイベントレポをお届けしようと思います。



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8~10月にかけて、全3回でお送りしている
みんなで考える! これからの「こどもとはたらく」ワークショップ・セミナー
第2回のテーマは「これからのパパ育休を考える、社会保険セミナー」でした。

1回目にも参加してくださった肥後祐亮(タオルマン)さんに、引き続きイベント中のグラレコをご担当いただきました。



高橋先生による「これからのパパ育休を考える 社会保険セミナー」

昨年のことはたプログラムでもお世話になった特定社会保険労務士の高橋佳子先生によるセミナーです!

  1. パパ育休って?
  2. 現在の制度を紹介
  3. 改正育児介護休業法で何が変わる?
  4. 導入時の注意


という切り口で、法令・制度の現状とこれから何が変わるのか?を解説いただきました。


そもそも、育児休業とは
「職業生活と家庭生活との両立」を実現するために法律で定められていて、子どもが産まれてすぐの子育てを経ても、復職の道が閉ざされないように、その後の「子育てしながら働く」を可能にするためのものである。ということを改めて考えさせられました。



その上で「男性育休」とは
男性の育児参画のために、子育てを女性だけに押し付けないために、いろいろと語られていますが、最終的に何を目的としたの制度かというと、男性による家庭におけるサポートを支援することで「女性の復職」「産後うつの防止」を促すこと。さらには「少子化問題」の解決にも紐付いている、ということをもっと社会的なメリットとして伝えて行く必要があると感じました。



「改正育児介護休業法で何が変わる?」
最近、男性育休が話題になるのは、この法律による制度変更が来年度から施行されるから。そして、「男性育休」の内容がより柔軟に大きく変更されるから。
「女性の子育てと仕事の両立」には「男性の育児参画」が必要不可欠で、法律や制度を作って促進していこう。という動きが大きくなっているのだと思います。
特に「出生時育児休業」は、「男性の産休」として注目されています。


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解説と一緒に肥後さんのグラレコも進んでいきます!



リサーチ「男性育休キーワードマップ」

セミナーのあと、オトナリラボによる「男性育休」リサーチ結果も報告しました。
オトナリラボでは イベントに先立って男性育休についてのアンケートを行いました。
その結果や、SNS等で話題になった「男性育休キーワード」をピックアップし、マップ分析しました。

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ピンク色がよかったころ、青が残念だったこと、黄色が気付きです


「男性育休キーワードマップ」を読み解く
子育て・家庭面では男性育休のメリットを感じられる意見が多く見られました。
アンケートでも「男性育休取得について、家庭へのデメリットは特にない」という答えもありました。


一方で、会社・個人面で見ていくと分厚い「男性育休の壁」が…。

現状は「制度を使って男性育休を取得する」ということは高いハードルがあるようです。
(実際、参加者から寄せられた悩みの一つに「職場で促進したくても、男性社員が育休を取ってくれない」というものがありました。これは、対象となる男性社員の方だけの問題ではなさそう…)



現状を変えていくには「職場・社会の男性育休に対する意識の変化や理解が必要」「社会全体の長時間労働在りきの仕事・働き方を変えていかなければ」という意見がアンケートで多く集まりました。

また、社会保険制度の対象とならず、制度利用出来ない人もいる、と言う事にもコメントが集まりました。子育てのために働き方や職を変えて制度が利用出来なかった、保障がなくなったという方も。
今の時代に合った「社会保障」に対する意見や不安も見られました。


こうやって声が聞こえてきたのは社会が変わりつつある証拠でもあると思います。
今回の法令・制度の改定により、話題になったり会社内の意識やルールが変わり、「男性育休」の認知や実際に取得する人が増えるような変化が見られたらいいなと思います。



最後に全員でトークセッション

最後に高橋先生への質問や、これからの想いなどを参加者さんに話してもらいました。

参加者さんからは「男性育休を職場の男性にもっと取って欲しい!そのために、取得するとこんな良いことがある、ということをもっと知ってもらえるようにしたい」「10年前に自分が出産した頃から男性が育休取ることはできた、と言う事や、今こんなに手厚い制度になっている事を知らなかったので、もっと広くいろんな人に知ってもらうべきだと思った」
という意見もありました。

高橋先生からは「子どもが生まれてすぐ、子育て1年生をママだけじゃなくパパも一緒に歩むことが大事。より良い夫婦関係にもつながる。男性育休を、職場・会社が理解して進めて行ってほしい」というお話しもありました。

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参加者さんの発言もグラレコに


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こちらが完成版です!



また、イベント後、10月5日(火)京都新聞・市民版にて、イベント内容を紹介する記事が掲載されました!
記事をきっかけに、広く「男性育休」について意識してもらうきっかけになればと思います。

www.kyoto-np.co.jp





オトナリラボの保育付きコワーキングには、日頃からご夫婦やお父さんとお子さんで利用される方も居られます。
「男性育休」に限らず、子育てに男性も関わることや、それを支援する事が当たり前の社会になっていくと良いな。と感じました。

また、法令・制度については、一見難しそうという印象もありますが、取得・活用する権利がある人はぜひ諦めずに利用されてはと思います。
オトナリラボでは11月20日(土)に今回と同じく髙橋佳子先生による「ママの社会保険セミナー」も実施します。専門家と直接お話し出来る貴重な機会をどうぞご活用ください!



次回のテーマは…

第3回セミナーのテーマは「家族・職場に活かせる「ボードゲームでコミュニケーション」ワークショップ」です。
”ボードゲーム”は、実は楽しいだけではなく、コミュニケーションを助けてくれる「交流ツール」。
また、これからの時代に子どもに身につけてもらいたい「総合的な人間力」を育むためにも、ボードゲームが注目されています。
イベントはショート講義を交えつつ、実際にボードゲームに取り組んでいきます。
まずは大人が楽しみましょう!

● お問い合わせ先 一般社団法人 京都知恵産業創造の森
  産業人材育成担当 (TEL:075-353-2301)



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