オトナリラボ blog

オトナリラボは、パパ・ママが子連れでやりたいことに取り組める場所。 保育スタッフに子どもを見守ってもらいながら仕事をしたり、ゆっくり読書をしたり、時には子どもと遊んだり。コワーキングスペースとして、親子で楽しめる遊び場としてご利用いただけます。 パパ・ママの心のオトナリにいつもある、そんな存在を目指しています。

悩ましかった産後の仕事復帰・再就職の話 S/こどもとくらす

f:id:otonari-labo:20200821153538j:plain


こんにちは、オトナリラボスタッフの新堀(しんぼり)です!


週末の台風がとても不安ですね……。大事なく過ぎ去ってくれますように。



∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴



はやいもので、もう9月。


利用者さんから、育休復帰・再就職・保活……あたりのワードがぽつぽつ聞こえてくる時期になりました。


この9月から職場復帰をされた方もいらっしゃいますし、翌年4月の復帰に向けて保活に動き出された方、育休復帰時期を迷っていらっしゃる方。いろんな方がいらっしゃいます。


同じ0歳・1歳のママたちが仕事復帰に向けて動き出す姿を見ると、焦りますよね。



オトナリラボでは、10月度から「ママの復職支援プログラム(通称:ことはたプログラム)」がスタートします。


“復職支援”と聞くと、「いや、自分は育休復帰だから」「いずれは働きたいと思っているけど、具体的にイメージしているわけではないから……」と思われる方もいるかと存じますが、このプログラムでは、育児中の女性に役立つ社会制度やタイムマネジメントについてのセミナーを受けていただきつつ、自身と向き合い、価値観やキャリアの棚卸をしっかりたうえで、これからのライフステージを考えていきます。


なので、まさに今、ライフプランの選択に迷いが生じている方、ぼんやりした不安感を持っている方にとってもオススメです。



私も子どもが0歳だった頃、求職と保活にとても不安な気持ちに陥っていた時期があり、なんやかんやでたまたまオトナリラボと出会ったことをきっかけに方向性を定めることができた一人だったりします。


そんなわけで、今回は私の産前~産後における「はたらく」の選択について、つらつら書いてみようと思います。



予想外の退職


妊娠する数年前、正社員登用前提の契約社員として企業に転職。教育サービスに携わる新規事業に従事していました。


上司とも産休・育休について都度話をしつつ、それなりにライフプランと仕事の折り合いをつけたうえで妊活していたのですが、なんと間の悪いことに妊娠が発覚した直後にその事業の縮小が確定。


全国展開していたサービスは段階的に畳まれていき、部署は解散、みんな転居を伴うレベルの転勤か、転職の道を余儀なくされることに。


もちろん正社員登用の話はサヨナラ。もう二度と正社員登用前提の採用など信じない。


f:id:otonari-labo:20200904162638j:plain


予想外の状況とつわりで最悪なコンディションの中、仕事からの帰り道にエージェントに相談の電話をかけたりしたこともありましたが「妊娠されたのなら子育てに専念されたらいいのでは?」という、寄り添いの感情も見受けられない返答。


いま思えば自分の方向性さえ定まってない状態でエージェントに相談したところでなぁ……という感じなのですが(それこそキャリアコンサルタントさんあたりに壁打ちしてもらえばよかったのですよね)。


こんなことなら妊娠のタイミング考えたのに…!とネガティブな気持ちにもなりました。周囲には「ちょうどよかったじゃんー!」などと言われるけれど、産後働く気満々だった身からすると、何もちょうどよくないわ!!!今後の人生どうしろっていうのさ!!!という心境なのですが、祝福の言葉をそんな怒り感情で返すのはさすがに大人げないので飲み込むしかない日々。


でも、妊娠自体は待ち望んでいたことだし、せっかく宿ってくれた腹の子に負の感情を向けたくない。そしてやるべき仕事はクライアントや他のメンバーのためにも最期までやり抜きたい。


……と、半ば無理やり気持ちを切り替え、とりあえず事業収束までやりきりました。おかげで仕事へのモヤは残さずに退職、その後は出産準備へ集中することができました(やりきり過ぎて退職直後から切迫入院になった話は別の記事にて)。


ちなみに今になって思えば、もし仮に同職場で働き続けていたとしたら、育休復帰時に大きな壁と対峙していたでしょうね……(夫婦ともに勤務地が兵庫・大阪なので、フルタイム勤務だとお迎えが困難)。正直働いていた時はそこまで考えが及んでいませんでした。仕事を辞めても続けていても厳しい、産後の仕事復帰……。



産後、社会復帰への不安

育児生活については、大変なこともありつつも、可愛い我が子と過ごせて幸せな日々。


育休復帰に備えて会社と連絡とったり挨拶行ったりする必要も、保活を焦る必要性もない。それは素直に贅沢な状況だったなとは思うのですが、基本的には働きたい。稼ぎたい。社会的生活を営みたい(育児も社会的生活ではあるのですけど)。


子どもが生後半年を過ぎた頃から、転職エージェントに登録したり、ハローワークに出かけたり、ちょっとずつ行動をとりはじめたのはいいけれど、さっそくぶつかる産後の求職と保活のダブルバインド。


「預けるところが決まってないと」
「仕事が決まってないと」


と双方から言われてしまう。保育所の申し込み書類提出の11月までに内定書類を書いてくれて、実働を4月まで待ってくれるところがあればベストだが、そんなところはまず見つからない。


そもそも幼い子どもがいるという時点で、やっぱりアドバンテージが激低。


どんなことでも相談してください!とプロフィールに銘打ってるエージェントさんに連絡しても「条件に見合わないと無理ですね」と素気無いことばが返ってきて終了。せ、せめて産後復職の実例などを示していただけたらと思うのだが……。


どこに行っても行き詰まり感しかなく、焦りで子育てにも集中できず、なんかだめだな~脳内で壁打ちしてても何も発展しないな~となり、そのあたりから子育て中の親向けイベント等、外へ目を向けるようになりました。


現状と感情を整理することの重要性


そんなタイミングでたまたま参加したのが、オトナリラボで開かれていた國定さん主催の「私らしい、子育てと仕事を考える座談会」でした。これがオトナリラボとの初接点です。


久しぶりに開かれた場で自分のことを話したり、誰かの状況を聞いたりしたなぁ、と思新鮮な気持ちになりました。もともと色々セミナーや勉強会やワークショップに行って人と話したり議論したり、知見を得たり、そういうことをそれなりの頻度でやるタイプの人間だったのですが、そんなこともすっかり忘れており。産後って恐ろしく自分を失いますよね。


あらためて、人に向けて自分の内にあることを言語化するって大事だよなと感じました。脳内だけでいろいろ考えていると、大抵堂々巡りで良い方向にはいかないんですよね。言葉にすると、「ん?これは案外そこまで深刻ではないな?」とか、「こうしなければと考えているけど、実のところその選択肢めっちゃ嫌だな?」ということに気づいたりします。


あと、同じく0歳児の子どもがいて、再就職と保活のジレンマに悩んでいる参加者さんがいて、そこで共感できただけでもだいぶ救われました。

f:id:otonari-labo:20200904165237j:plain
カードを使ったワーク中。こうしたツールがあると思考がすっきりしますね。

私は単純なので、1度吐き出しの場を持てたことでわりと方向性がまとまり、結果的にいったんやりたかった勉強に専念して求職・保活は先送り、という選択をしました。


おかげで、子どもが1歳のときに独学で保育士資格を取得、その他教育に関するセミナーなどにも参加して知見を肥しつつ、いまはこうした仕事をさせてもらっています。


やっておいてよかったこと

焦って行動する前にやっておいてよかったな、と思ったのは以下の3つ。


①脳内のモヤモヤを言語化して整理する

②"こうしなければならない"をいったん外して考える

③自身のキャリア・価値観の棚卸しをする



人間、ネガティブな感情を持ち合わせているときはとくに、延々と脳内で同じような思考を繰り返しがちですよね。外に向かって言語化をするだけでも、余計な感情が削がれて核がスッキリしたりします。


また、周囲の状況やどう見られるかを過剰に気にしたり、損得勘定を優先させてしまうと、あまり自分に適した選択をとることができず、結果的にうまくいかないように思います。ネガティブな動機で動くと失敗しがちですよね。


「自身の棚卸し」に関してはよく言われていることですが、とくに妊娠期~産後って自身の価値観や方向性についての解像度がかなり下がっているように感じます。それこそ「あ、これが好きだったわ」とか「これ得意/苦手だったわ」レベルのことから掘り起こす必要がある場合も。あと、単純に自身の経歴や能力についてフラットに向き合うことも大事だなと思います。




∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴


こちらの記事になんとなく感じるところがある、状況は全然違うけど、自分もこれからのことを考えてみたい……と感じた方は、10月から始まる復職支援プログラムのキックオフセミナーにぜひご参加くださいね!


otonari-labo.hatenablog.com


当プログラムの伴走者であるキャリアデザイナー・國定若菜さんより、ご自身の仕事復帰に際しての体験談をお話いただいたうえで、プログラム内容などについての詳細説明をいたします。オンラインのみ・参加無料です。



オトナリ広場(遊び場)やコワーキング利用の際に、スタッフとしゃべるだけでも気持ちが軽くなることもあるかもしれません。子育てに関する相談や愚痴吐きはもちろん、お仕事やキャリアについて、そして趣味ややりたいことについてのお話も聞かせてくださいねー!




Twitterでも気軽に絡んでくださいね
twitter.com






オトナリラボスタッフの子育てコラム「こどもとくらす」次回もお楽しみに!




◎スタッフコラム一覧
otonari-labo.hatenablog.com



◎最新イベント一覧
otonari-labo.hatenablog.com






お問合せ

こどもとはたらくオトナリラボ
フォーム/オトナリラボ保育付きコワーキング・各種イベント等申し込みフォーム
mail/otonari-labo@ovalplan.co.jp
phone/ 080-8844-0248
LINE/@otonari-labo (友達追加はこちらから)