こんにちは、オトナリラボ新堀です。
今年度オトナリラボでは、毎月子育て座談会を開催してきました。
3月度のテーマは、「子どものことばの育ち」
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3/5(土)10:00~11:30
子育て座談会
「どうする?こどもの"ことば"の育て方」
●来場orオンライン
●1,100円/会員800円(託児+1,000円)
↓詳細はコチラ
otonari-labo.hatenablog.com
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言葉が出ないのはこれが原因!こういう声かけをしてくださいね!…といった話ではなく、そもそも乳幼児期のことばの発達ってどういう流れなの?子どものこういう様子が気がかりだけど、どう判断すればいい?…に対して、保育者・教育者目線でお話をしていく&みんなで一緒に考えてみる会です。
オトナリ広場(遊び場開放)などでも、"ことば"のことを始め、お子さんの発達・成長についてのご質問をいただくことがありますが、時間の限られる中、じっくり前提からお話することが難しいので、あらためてこうした座談会の場を設けています😌
話し言葉はもちろん、ことばの読み・書きについても触れていければと思っています。
お子さんの年齢問わず、どなたでもぜひお気軽にご参加ください♪
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今回のコラムでは、低年齢のお子さんへの言葉かけにおすすめの「オノマトペ」の使用について、少しお話してみようと思います💡
オノマトペのよさって何?
オノマトペとは、「わんわん」「ブーブー」「がたんごとん」などの擬音語・擬態語のこと。
詩人・絵本作家として有名な谷川俊太郎さんは、オノマトペのことを "おとまねことば/ありさまことば"と表現されています。とてもしっくりくる表現ですよね!
赤ちゃん言葉ってあまり使わない方がいいんじゃない?言い直させた方がいいと思っていた…といったお声を伺うことがありますが、実はこのオノマトペにこそ、子どものイメージや表現を引き出し、ことばの理解を促す大切な要素がたくさん詰まっているのです。
●イメージがつきやすい!
ことばの持つ意味やニュアンスを、身体的・感覚的に"理解"することができます。
たとえば、体の一部(手・足)やモノを振るとき、
「しっかり振って/やさしく振って」だと、いったいどれくらいが「しっかり/やさしく」なのか、ことばの説明だけでは、受け手側は理解できません。
そのようなとき、「ぶんぶん振って/ゆらゆら振って」と表現する方が、動きのイメージがわかりやすく、より的確に伝わりますよね。
他にも、「ぴょんぴょん跳ぶ」「どっしんどっしん跳ぶ」、「そろそろ歩く」「のっしのっし歩く」、「じゃぶじゃぶ洗う」「ごしごし洗う」などなど。
お子さんに指示を出す・説明するときには、抽象的な形容表現よりも、こうしたオノマトペを意識して使ってあげるとスムーズですね。
●ことばの切れ目がわかりやすい!
「あそこに いぬ いるね」
「あそこに わんわん いるね」
音だけで上記の2文を聞き比べたとき、下の文の方がことばの切れ目が聞き取りやすいですよね。
オノマトペでは、同じ母音のパターンが繰り返されるため、音の聞こえにまとまりがあります。
□ いぬ→ i nu
□わんわん→wa n wa n
□くるま→ku ru ma
□ぶーぶー→bu bu
発音にしても「いぬ」「くるま」より、「わんわん」「ブーブー」のほうが易しく、口の動きも真似っこしやすいですね。
また、オノマトペは副詞にあたるので、どんなときでも活用する(形が変わる)ことがないというのも、理解しやすいポイント!
●表現・読解の幅が広がる!
低年齢のお子さんに限らず、オノマトペを使うことによって、表現の幅を広げることができます。
「雨が降っている」
→「雨がざあざあ降っている」「雨がしとしと降っている」
「風が吹いている」
→「風がビュービュー吹いている」「風がそよそよ吹いている」
オノマトペが入ることで、ずいぶん印象や雰囲気が変わりますよね。
微細なニュアンスが伝わるように、相手がイメージしやすいようにと、想像力をもって言葉をつむぐ力を養うことにも繋がりますし、これらのオノマトペを知っていると、絵本や物語などの読解力も上がってきます。
また、ネガティブな気持ちや感覚、穏やかでない状況なども、やわらかい表現で伝えることができるのも利点ですね!
しかしこのオノマトペ、大人同士のコミュニケーションではあまり使用する機会がないので、言い慣れていない…とっさに出てこない…という方も少なくないのでは?
そんなときは、乳幼児向けに考えて作られた、絵本や映像から吸収するのがおすすめ!
赤ちゃん向けの王道絵本は、大抵オノマトペがたくさん出てきます。
大人気の絵本「もいもい」は、"もいもい"という言葉から連想するイラストを何点か出してきて、赤ちゃんがもっとも注視したものを採用したのだそうです。(ちなみに、同シリーズの「うるしー」について、お母さん・お父さんが"うるしー"っぽいと選んだイラストと赤ちゃんが選んだ結果は正反対だったそう!)
また、Eテレの「いないいないばあっ!」やテレ東の「シナぷしゅ」などを観てみると、沢山のオノマトペが頻繁に、繰り返し使われていることがわかります。
こんなテンポや間合いで、こういう温度感で…といった声かけの参考例がいっぱい。
まだ子どもにテレビは解禁していないご家庭も、親だけで番組を視聴してみると、いろいろと気づきがあるのでお勧めです。
乳幼児さんのことばを育んでいくためには、大人が子ども側の世界に飛び込んで、目線をあわせて接していくことが大切。
とはいえ、保育・教育職でもない限り、日常的に小さな子どもとのコミュニケーションに馴染みがある方は多くはないですよね。
そういうときは、絵本やわらべうた、幼児向けの番組、そして保育者が実際にお子さんと接している様子などを、関わり方や声かけの参考にしてみてくださいね。
子どものことばの育ちについて、もっと詳しく知りたい・考えてみたいという方は
オトナリラボの子育て座談会にご参加ください♪
*来場・オンライン同時実施!
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オトナリラボスタッフの子育てコラム「こどもとくらす」、次回もお楽しみに!
◎子育てコラム「こどもとくらす」一覧https://otonari-labo.hatenablog.com/column/2021
◎京都五条の子育てコミュニティスペース・オトナリラボotonari-labo.hatenablog.com
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