オトナリラボ blog

オトナリラボは、パパ・ママが子連れでやりたいことに取り組める場所。 保育スタッフに子どもを見守ってもらいながら仕事をしたり、ゆっくり読書をしたり、時には子どもと遊んだり。コワーキングスペースとして、親子で楽しめる遊び場としてご利用いただけます。 パパ・ママの心のオトナリにいつもある、そんな存在を目指しています。

幼児期に育みたい力とは?親として知っておきたい保育の指針/こどもとくらす

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こんにちは、オトナリラボ新堀です!



オトナリラボでは、子育て座談会と冠したイベントを実施しています。


テーマは隔月で変わります。9・10月度は、子どもの生活習慣(歯みがき、トイトレ等)や親のイライラマネジメントについてのお話で盛り上がりました🙌




11・12月のテーマは「いろいろな教育」🌈


非認知能力、英語教育、おうちモンテ…育児雑誌やSNS、ニュースなどを眺めているとよく見かける様々なトレンドワードたち。


他にも、アクティブラーニング、STEAM教育、GIGAスクール構想などなどなど。聞いたことのない横文字もいっぱいで、何が何だか…というかたも少なくないのでは?



今回の座談会では、そうした教育ワードを解説しつつ、これからの子どもたちの教育について参加者さんといっしょに考えていきます。



進行はいつも通り、スタッフ新堀が行います🙋‍♀️



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子育て座談会📚
どうする?いろいろな教育

日時:11/19(金), 12/4(土) 10:00~11:30
形式:来場 or オンライン
料金:1,100円(会員800円)/託児+1,000円
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親世代と大きく変わった教育環境や受験システムにとまどいを感じたり、SNSで見聞きした他家庭の教育熱の高さやお子さんのスキルの高さにびっくりしたりと、なにかと不安や焦りを感じやすい時代。


大切なのは、周囲に振り回されすぎず、各家庭ごとに情報・思考をカスタマイズしていくこと💡



…とはいえ、なかなか簡単なことではないですよね。



オトナリラボの子育て座談会は、子育て・教育についての価値観を深堀りするためのお手伝いができれば嬉しいなと思って企画しているイベントです。


乳幼児期のお世話についてはもちろん、以降の子育て・教育のお悩みにも寄り添える伴走者でいられるよう、日々情報収集に努めているので、ぜひぜひお役立てください♪



↓イベント詳細はコチラから
otonari-labo.hatenablog.com




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さて、今回のコラムでは、そんな子育て座談会のテーマである「子どもの教育」にちなんだお話をしてみることにします。




みなさんは、幼児教育や保育に関する「3つの柱」「5領域」「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」といったワードを聞いたことがありますか?



これらは、2018年4月に改定された「保育所保育指針」「幼稚園指導要領」等で示されている、保育・幼児教育の望ましい方向性を示している指標です。



保育・教育現場で活用されるものですが、乳幼児期の子育ての目安となる要素もたくさん!それぞれの保育園・幼稚園がこうした要素を大切にしているか?を見定める判断基準としても使えるので、保活・園活時の参考になります。



ぜひ保護者のみなさんもチェックしてみてくださいね。




それでは、各要素について見ていきましょう~




「3つの柱」とは

3つの柱とは、生きる力の基礎となる、「保育を通して育みたい資質・能力」を以下のように3つに分けたもの。保育所・幼稚園・こども園・小学校を超えて共有し、生涯にわたる「生きる力の基礎」を培うことを目指します。



1. 知識及び技能の基礎

豊かな体験を通じて、感じたり、気づいたり、分ったり、できるようになること。

机上で文字や数字、画法等を教えられることで得られる「知識・技能」ではなく、たとえば、散歩中に出会った木々の季節の移ろいを感じ、木の葉の色が変わっていく様子に気づき、四季の存在や紅葉という現象に気づいたり…といったことですね。

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2. 思考力、判断力、表現力などの基礎

気付いたことや、できるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり、表現したりすること。

獲得した「知識及び技能の基礎」を、どう活用・試行錯誤するか。たとえば、先述の例でいくと、いろいろな種類の樹木や木の葉を調べて比べてみよう!としてみたり、落ち葉や枝を使った造形活動にチャレンジしてみたり…といったことになるでしょうか。


大人側は、こちらのねらい通りの積極的な行動を望みがちですが、「体験した/考えた結果、やめておくことにした」「みんなとは違うやり方を選択した」といった在り方もまた、子どもの主体的な思考・判断の結果であると尊重してあげたいところですね。


3. 学びに向かう力、人間性など

心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとすること。

これは、上記2柱の育ちに伴って育まれていくもの。保育者・教育者、そして保護者などの周りの大人たちが、生活・暮らしの中で子どもたちの興味関心の種に寄り添い、小さな成長に気づくことができるかが鍵になってきますね。



「保育の5領域」とは

保育所・幼稚園での保育・教育目標を具体的に設定するための領域で、以下の5つを指します。


(1)健康:身体を動かすことを楽しみ、自身の健康・安全への関心をもつ
(2)人間関係:保育所での生活や人との関わりの楽しさ、ルールの大切さを学ぶ
(3)環境:身近な環境・生き物に親しみ、探究心・好奇心を育てる
(4)言葉:言葉遊びや表現の楽しさを知る、伝える・聞く力を伸ばす
(5)表現:さまざまな感覚を味わう、自分なりに表現する


保育所などでは、これらの一つひとつの目標に絞った活動を設定するのではなく、5つの領域をバランスよく組み合わせることを意識したい、とされています。


つまり、言葉を育むために「読み聞かせ」「読み書き」の時間を設ける、表現のために「造形」「リズム」の時間を設ける…といったことだけではなく、


たとえば、1~2歳さんくらいのお子さんが "ままごと" のようなごっこ遊びを通して、


  • 身体の使い方や手指の器用さを養い(健康)
  • お友達や先生とのやりとりの中で楽しく遊ぶためのルールをつくり(人間関係)
  • 調理のマネを通して食べ物や料理、配膳についての関心をもち(環境)
  • 調理中の「トントン」「ジュージュー」などのオノマトペや「いただきます」「ごちそうさま」などの挨拶などを楽しみ(言語)
  • ママ・パパ、子ども、お店の人などの役割を演じることの楽しさを知る(表現)


…といった感じです。


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この考え方は、おうちでのお子さんへの関わり方、習い事として何を選択するか?を検討する際にも、大きなヒントになるのではないかなと感じています。


遊びや暮らしの中で、適切な声かけや促しをしてあげることで、子どもたちの意欲やスキルを伸ばすことができるということですね。(大人が干渉・介入しすぎると、逆に意欲を削いでしまうので、様子や気持ちを伺いつつ…が大切!)



「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」とは

これは、小学校入学までの6歳児までに養っておきたいスキル・育っていってほしい方向性を示したもの。
言い換えると、保育所・幼稚園・こども園、そして家庭において「どのような経験を子ども達に保障できているか」を考えるための観点、ということになります。


保育士さんや幼稚園の先生、各家庭で厳しく教える・達成させないといけないもの…ではなく、子ども一人ひとりの個性や発達状況を鑑みつつ、生活や遊び、地域との関わり合いの中で、自然に身に着けていくものとして挙げられています。あくまで身に着けておきたい「目安」であり、子どもたちの成長の「達成ノルマ」「ゴール」ではないことを意識しておきたいですね。


具体的には、以下の10項目。


(1)健康な心と体
(2)自立心
(3)協同性
(4)道徳性・規範意識の芽生え
(5)社会生活との関わり
(6)思考力の芽生え
(7)自然との関わり・生命尊重
(8)数量・図形、文字等への関心・感覚
(9)言葉による伝え合い
(10)豊かな感性と表現



「3つの柱」「5つの領域」を、小学校入学以降のつながりを意識して、さらに細かく分類したものという位置づけでしょうか。


幼児期までで身に着けておしまい!ではなく、小学校に入学したあとも継続して…というより、生きている限りずっと育み続けなければいけないスキルですよね。


私も、上記10項目について、年齢相当の知見・スキルを身に着けているか?向学心をもって過ごしているか?と問われると、沈黙するほかありません。




子どもたちの保育・教育についてアレコレ考えていると、最終的に自分自身に特大ブーメランがぶっとんでくることが多いです!


「子どもに対して何をするか・何をさせるか」も、親としてやっぱり気になるところなのですが、それ以上に自分が日頃から何を考え・どのように暮らしているかを振り返って見つめ直すことが、子どもへの最適なかかわり方を見出すヒントになってくるような気がしています。<参考ページ>

◎ 厚生労働省:保育関係(保育所保育指針関係等)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/hoiku/index.html

◎ 文部科学省:幼稚園教育要領
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/1304415.htm




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11・12月の子育て座談会「どうする?いろいろな教育」では、上記のような厚生省・文科省が出している保育・教育の指標や学習指導要領、入試システムなどに加え、最近の教育トレンドを拾いながらあれこれ考えていきたいと思いますー!


参加者さんの関心にあわせて内容カスタマイズできればと思うので、ご予約時にはぜひ「ここが気になる!」「これについて知りたい!」をいっしょにお伝えくださいね♬


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この記事を読んで、ちょっと気になる…!という気持ちになった方、ぜひご参加ください💡
(来場・オンライン同時実施ですので、遠方の方も大歓迎)






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オトナリラボスタッフの子育てコラム「こどもとくらす」、次回もお楽しみに!



◎子育てコラム「こどもとくらす」一覧https://otonari-labo.hatenablog.com/column/2021



◎京都五条の子育てコミュニティスペース・オトナリラボotonari-labo.hatenablog.com





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