こんにちは、オトナリスタッフの新堀です!
悪天候が続いていますね。我が家では、気候の影響もあってか、いつも以上にイヤイヤ爆発のわが子に毎日白目を剥いています。
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さて、そんなイヤイヤ期のわが子に振り回されている私ですが、最近のオトナリラボではコワーキング利用、イベント・遊び場いずれにおいても、0歳後半~1歳前後のお子さまのご利用が多く、「人見知り・場見知り」や「後追い」についてのお悩みを伺うことが増えました。
イヤイヤ期、人見知り、後追い……。いずれも乳幼児の発達にとってたいへん大事な通過点ではあるのですが、親御さんにとっては、体力的にも精神的にもつらい時期ですよね……!
「成長の通過点だから!みんなが通る道だから!」と言われても、心が軽くなることはなく。
大抵のお子さんが通る道なのは間違いないですし、保育者や育児経験者としては「この月齢・年齢あるある」なのですが、これまでになく大泣き・大暴れするわが子に直面すると誰しも戸惑いを覚えるものですし、やはりうちの子は他と比べても程度が違う気がする……という場合もありますよね。まさに、私はそうでした。
そんなわけで、今回は我が家の体験談を交えつつ、”乳幼児期の人見知り”について触れていこうとおもいます。
人見知り過激派の子
現在2歳7ヶ月を過ぎたうちの娘も、本当に人見知り・場見知りが激しく、0歳7ヶ月~1歳半あたりは、どこかへ連れ出すたびに疲弊していました。
娘が生後半年を過ぎた頃、腰も据わり、ハイハイやおすわりもちょっとずつ出来るようになってきて、そろそろ児童館や子育て支援施設、リトミックなどの教室にも行ってみよう!と動きはじめましたのですが、どこに連れて行っても大泣き。
抱っこ紐から降ろしたとたんにパニックを起こしたように泣き続け、私が傍にいたとしても、おもちゃに手が伸びることさえありません。
1時間くらいずっとその調子で、抱っこで懸命になだめ続けている私は汗だくでボロボロ。私が大人と会話していると怒ったようにさらに泣いてしまうので、他のお母さんたちや支援員さんと話すこともままならず。
同じ月齢くらいの他のお子さんが、それなりに遊びを楽しんでいたり、笑顔でアクティビティに参加していたりする様子を見ると、やるせない気持ちになることもありました。
ああ今日も無駄足だったな……家にいればよかったな……と思いながらとぼとぼ帰宅する日々を繰り返し、結局児童館や支援施設に通うことをやめました。
子どもに対して「なんでこういう性格なの?なんで他の子みたいに普通に遊んでくれないの?」という感情が沸いている自分に気づいたからです。
それでも刺激になるだろうし、連れ出した方がよいのでは……という気持ちもありましたが、自宅でくつろいだ顔をして遊ぶ娘を見ていると、いやここで無理を通すのはよろしくないなと力を抜くことができました。
うっすら見えてきた転機
子どもが1歳を過ぎて、それなりに歩けるようになり、外に遊びに連れて行くことができるようになりました。芝生や落ち葉の上、砂利道で自由に遊ぶ娘を見て、心底ほっとしたのを覚えています。
通りがかる人に話しかけられると、石のように固まって、私の後ろに隠れたりはするものの、屋内の施設に連れて行ったときのようにわんわん泣いてしまうことはなく、比較的安心感をもって遊べているようでした。
また、その頃からオトナリラボに娘をちょくちょく連れていくようになり(子連れで仕事)、しばらくの間はド緊張、しょっちゅう泣いていましたが、2歳が近づくころにはスタッフたちにはすっかり慣れて平気でひざのうえに座りにいったり、イベント時には私から離れて自由に過ごしたりするようになりました。
この場所・この人は平気だ、これは自分のホームなんだ、という認識ができたのでしょうか。はじめての人や久しぶりの人に出くわすと固まっていましたが、表情もほぐれてきて、かなり変わったなぁと思いました。
ちなみに、週イチで通っていた児童館のクラブにはなかなか慣れることができませんでした。参加している親子の人数も全部で約25組と多め。かつ母親である私があくまで参加者側(基本的に受け身)である、というのも大きかったのかもしれません。お母さんのテンションがいつもとちょっと違う……といった様子も、敏感に感じとっていたりしますよね。
人見知りのメカニズム
8ヶ月不安(7ヶ月不安)ともいわれるように、生後7~9ヶ月頃に見られるようになる人見知り。
以前は、「お母さん・お父さん(主たる養育者)と他人との区別がついてきたから」……というのが主な要因とされていました。
しかし、最近の研究においてはそれだけではなく、「接近(近づきたい)」と「回避(近づくのが怖い)」という、2つの気持ちの間で揺れ動くことによって生じるものである、という説が有力とされているようです。
人見知りがとても強いから内向的・怖がりで逃げ腰……というわけではなく、むしろ逆で、近づくのは怖いけど、それでも外の世界と関わりたいという気持ちがあるからこそ、葛藤が生じてしまうのですね。
オトナリラボに来てくれるお子さんたちの様子を見ていても、人見知りが強くてたくさん泣いてしまうような子は、それ以前からじっと人やモノを観察したり、近づこうか、触ってみようかと思案している様子が見受けられます。
人見知りの対処法
人見知りの強い赤ちゃんが、学童期を迎える頃まで葛藤を抱えたまま内向的になるのか、それとも社交的になっていくのかは、彼・彼女らをとりまく環境・教育によって変わってくるのかもしれませんね。
今年度から保育所に通いだした我が子は、なかなか園に馴染むのに時間がかかって、それなりに大変ではありましたが、いまは登園も嫌がらず、先生やお友達との関係もできてきて、楽しそうに過ごしています。
ちょっぴり不安になって泣いてしまったり、体操などの一部アクティビティには頑として参加しなかったり(笑)自由にやっているようです。個々の気質に寄りそいながら不安な気持ちを受け止めてくれる先生や環境に出会えてよかったなぁと感じているところです。
★保育園での様子はコチラの記事にて紹介しています。otonari-labo.hatenablog.com
また、人見知りの強い赤ちゃんは、そうでない子に比べて「人の目」に敏感、という研究結果もあるようです。人の目に強い関心を寄せつつも、直接目を合わせることを避ける・怖がる傾向があるようです(横を向いている人の目はじっと凝視するが、目を合わせたら視線を逸らすなど)。
きちんと見守りつつも、いきなり近づいたり、至近距離で目を合わせようとせず、お子さんのペースや望んでいる距離感をはかる、というのも大事ですね。
そして、ママ・パパと相手が打ち解けている様子を見せるというのも重要だと感じています。お子さんたちは本当に周囲をよく観察をしているので、ママ・パパが気を許しているということを感じ取ると、少しずつ安心感を持つようになってくれることもあります。
ことばのニュアンスがわかる年齢のお子さんには、その点も意識してあげたいですね。お医者さんに行ったときなども同じくですが、「かわいそうに」「こわかったね」だと、お母さん・お父さんもその空間や事象をネガティブに感じていると伝わってしまうこともあるので、「がんばったね」「大丈夫だよ」といったポジティブな方向性のことばで安心させてあげるとよいかもしれません。
これをすればどんな子も人見知りがなくなる!といった魔法の対応はないと思うのですが、本人の気持ちを受け止めたうえで、接し方や環境を整えてあげると、親子とも少し楽になれるかもしれません。
人見知りがなくて心配なとき
これまで人見知りが強くて困っている……という文脈でお話をしてきましたが、人見知りをほとんどしなくて不安、という声も聞きます。
ただ、人見知りをしないといっても激しく泣くことはないというだけで、実は「身体が強張る」「視線を逸らす」「お母さんの顔ばかり見る」など、いろいろな形でサインを出していることもあります。気になる場合、そういった細かな様子を見てみると発見があることも。
上記で、人見知りは近づきたい欲求とちょっと怖い気持ちのせめぎ合いだとする説に言及しましたが、これが「はにかみ」「照れ」として出ているお子さんもよく見かけます。
それでも周りの子とあまりに違うように感じる、名前を呼んでも振り向かない・他人を怖がらないというより関心がないように見える……といった不安がある場合は、小児科や保育園でいったん相談をしてみるのもよいかもしれません。
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人見知り、後追い、イヤイヤ期。わかっちゃいるけど、対応がしんどい!!親子で家にこもっているとどうにかなってしまいそう!!というママ・パパ。
自分だけの時間を確保したり、他の親御さんやスタッフに愚痴を吐くだけでも心が軽くなることがあるかと思います。
行き詰ってしまう前に、ぜひオトナリラボの遊び場やコワーキングスペースをご利用くださいね。
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