オトナリラボ blog

オトナリラボは、パパ・ママが子連れでやりたいことに取り組める場所。 保育スタッフに子どもを見守ってもらいながら仕事をしたり、ゆっくり読書をしたり、時には子どもと遊んだり。コワーキングスペースとして、親子で楽しめる遊び場としてご利用いただけます。 パパ・ママの心のオトナリにいつもある、そんな存在を目指しています。

子どもと緊急避難!自宅マンションが火事になったときの話/こどもとくらす

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こんにちは、オトナリスタッフの新堀です。


年明けから厳しい寒さが続いていますね💦
お子さんと遊びに出るにも、施設内は人混みが気になるし、公園やお散歩は寒いし……で、動きづらいですよね。


子連れでホッとひと息つける場所として、オトナリラボのコワーキングや遊び場をぜひご利用くださいね。


otonari-labo.hatenablog.com


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さて、毎月実施している子育て座談会シリーズ



12月度に実施した「どうする?こどもの性教育」は、複数の親子さんにご参加いただき、その後も継続してご相談やご質問をいただくなど、みなさんの関心の高さが伺うことができました。




1月度の子育て座談会、テーマは「わが家の防災」です!


otonari-labo.hatenablog.com
↑イベント詳細はコチラ


みなさんは、定期的に防災備品の見直しや、いざというときの家族の動きや避難ルートの確認などをされていますか?


日々の子育てやお仕事に追われていると、なかなか難しいですよね……。私も、うっすら意識はしつつも、産後そのあたりのことはおざなりになっていました。


ぶっちゃけ子育て中に災害に遭うなんて想像したくもないし、しっかり備えて無駄になってもなぁ……というのが正直な気持ちだったのです。



そんなとき、まさに"とっさの避難"が求められる状況に遭遇してしまいました。


今回は、そのときの体験談を書いていこうと思います。



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自宅マンションで火災が発生したときの話。


娘が1歳になったばかりの頃の話です。


時刻は20時手前。晩ごはんを食べ終わり、風呂に入って身体も温まり、さて布団を敷いて絵本を読もうか、というとき。


トイレに行った夫が「すごい焦げくさい臭いがする」と言いながら出てきました。


私がその臭気に気付いたタイミングで、火災報知器が鳴り響き、しばらくして「当マンションの4Fで火災が発生しました。住人の皆様はすみやかに避難してください」と、大音量アナウンスが。


私と娘はすでにパジャマ姿で、夫は夜勤に向かうために家を出る寸前。


しかしとにかく外に出なければ、と通帳・財布・上着類をひっつかんでいると、玄関が叩かれ「今すぐ避難してください!」と消防隊員の方の声が。その間、1分足らず。


突然の非現実的なシチュエーションにくらくらしながらも、娘と娘の靴をかかえて、エントランスに退避。


内心焦りつつも、娘には「〇〇、ちょっとお外に行ってみようか。夜のお散歩だよ!」と、怖がらせないよう、できるだけ穏やかで優しげな声で言葉をかけながら。


外に出ると、室内より強く、煙のイヤな臭いが立ち込めていました。



私たち家族はマンションの1Fに住んでいるので、サッと家を出てロビーにたどり着くことができましたが、火災の発生した階より上にお住まいの方々は、登ってくる煙の中、非常階段を下りてこなければなりません。ご年配の方や、幼児・児童がいる世帯が多いので、みなさん大変そうでした。


当時はコロナ禍ではありませんでしたので、マスクを常備している家も少なく、またとっさのことなのでハンカチなどを用意するのも難しかった様子。大半の方が袖口で口元を抑えていました。もし私が上階に住んでいたら、自分の口元をふさぎつつ、1歳の子どもも煙を吸わないようにして降りてこなければならなかったのか……と思うと、かなり厳しさを感じます。



退避場所に集まった住人たちは、大半が部屋着やパジャマ姿でとても寒そうでした。「上着を取ろうとしたら、消防隊の方に腕をつかまれて引きずり出された」といった話も聞こえてきました。火元の部屋と同階にお住まいの方だったのでしょう。


赤ちゃんと言える年齢の子どもがいるのは我が家だけで、皆さん気にかけてくださり、待機用のスペースや椅子を譲ってもらいました。かなり冷えるので、部屋を出るときにひっつかんできた毛布で娘をくるみ、ずっと抱っこ。


タイミングの悪いことに、そのとき娘は平時よりも体調が思わしくない日でした。まだ十分にことばを話すことのできない娘でしたので、彼女の体調に不安を感じつつも、いつもと違う空気に怖がってしまわないよう、小声で歌を歌ったり、手遊びをしながらひたすら待機。



退避が完了したのち、消防と警察、そして管理会社それぞれから、"世帯全員が無事かどうかの報告をしてくれ"という指示が出たのですが、世帯の代表者が報告の列に並ばなければならない……ということで、かなり往生しました。


出勤を遅らせることができた夫が戻ってきてくれたのでなんとかなりましたが、風邪気味の幼児を抱えて、雨降る夜に屋外の報告待機列に並ぶのは結構しんどかったです。抱っこ紐を持って出ていればよかった……。



やっと報告を終えた段階で、退避から約1時間が経過。
どうやら火元である部屋の住人へ連絡がつかず、そのことで事態の把握が難航していたようです(※お住まいの方は外出中で、無事だったことがわかりました)。


長引く待機時間、情報が降りてこないので徐々にピリピリしてくる住人たちの中、娘がぐずり出したらどうしよう……とヒヤヒヤしていましたが、幸いにも娘は大人しくしてくれました。当時、人見知りが激しくすぐに大泣きするタイプの子どもだったので、タイミングが違えばはひどく泣き暴れていたかもしれません。

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最初は落ち着いていた人たちも、時間が経つごとに不安感からかイライラや焦りが募っている様子でした。数時間単位の避難でもこれなので、数日・長期にわたる避難生活のストレスとはどれほどのものなのでしょうか……




結局、部屋に戻ることが許されたのは、各部屋から煙が抜けたことが確認された、退避から2時間以上が経過した頃。


全住人が無事で、かつ建物の被害も最小限に抑えられたので本当によかったのですが、部屋に染み付いたイヤな煙の臭いが取れるのには数日を要しました。



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真冬の雨の降る夜、まさかこんなタイミングでこんな事態に見舞われるとは……。


本当に、避難しなければならない状況は突然やってくるのですね。


地震などを想定した防災備品は一応用意していましたが、このときの火事のように、「即」「着の身着のままで」「家を飛び出さねばならない」ということを想定した準備も必要だ、ということに、このときの体験によって気づかされました。



後日、すぐに手に取れる場所に、≪現金・軽量のポケッタブルダウン・マスク・ハンカチ・飲料水・お菓子(子どもの気持ちの安定用)・靴下・抱っこ紐・使い捨てカイロ・小型扇風機・健康保険証の写し≫などをまとめたものを用意。

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数日分の食料などが入った防災リュックとは別に、最低限これだけ持って出るぞ!という袋を用意。


また、通帳やカード、印鑑の保管場所から玄関への導線があまりに悪かったので、そのあたりも見直しました。



当たり前のことですが、地震・台風・火事……など、災害によって備えるべきものや意識しておくべきポイントは違うのですよね。


万が一のときのことなんて、恐ろしくて考えたくもないのが正直なところですが、最終的に無駄になるのが一番!という気持ちで、本当に必要なもの・考えておかねばならないことを備えておくことをオススメします。



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1月16日(土)10:00~11:30
子育て座談会「どうする?わが家の防災」では、


・子どもの成長に見合った防災備品の見直し
・地域のハザードマップなどの確認
・災害時の子どもや自身のメンタルケアについて
・子どもに「防災」「災害」を伝えるために役立つ絵本・動画の紹介


……などについて、参加者のみなさんとゆったりお話しながら考えていければと思っています!


同じくらいの乳幼児をもつ他の家庭ではどんな備えをしているの?子どもを預かる場所である保育所や幼稚園では、日頃どんな備えをしているの?……が気になる方にもピッタリのイベントかと✨



来場・オンラインのハイブリッド実施ですので、遠方にお住まいの方・外出が難しい方もぜひ。
※来場の場合、別途料金(1,000円/人)で託児も可能



進行は、毎度ながらわたくし新堀が担当しますので、どうぞお気軽にー!


みなさんとお話できることを楽しみにしております!








オトナリラボスタッフの子育てコラム「こどもとくらす」、次回もお楽しみに!


◎子育てコラム「こどもとくらす」一覧otonari-labo.hatenablog.com


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