オトナリラボ blog

オトナリラボは、パパ・ママが子連れでやりたいことに取り組める場所。 保育スタッフに子どもを見守ってもらいながら仕事をしたり、ゆっくり読書をしたり、時には子どもと遊んだり。コワーキングスペースとして、親子で楽しめる遊び場としてご利用いただけます。 パパ・ママの心のオトナリにいつもある、そんな存在を目指しています。

産後のママってどうなるの?~体と心の体験談~/こどもとくらす

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こんにちは、オトナリスタッフの新堀です!


[京都市下京区の子育てコミュニティスペース・オトナリラボでは、以下のサービスを通して妊娠期~子育て中のママ・パパをサポートしています。


○保育付きコワーキングスペース
○"子育て"と"働く"をサポートする各種イベント
○キッズスペースの開放(週1)
○子育て・キャリア相談


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妊娠期のママパパにもご参加いただけるイベントをご紹介♬


オトナリラボの乳児子育てサロン
~ねんね・おすわり・たっち~


0歳期のお子さんがどういう発達過程に沿って成長していくのか、新生児期や低月齢のうちはどういう様子なのか、どういった準備をしておけばいいか……など、出産前に見通しを立てておきたい方にオススメです!

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otonari-labo.hatenablog.com


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さて、今回のコラムでは、3名のオトナリラボスタッフたちの産後の身体とメンタル(第一子出産時)がどういう状態になったのか……という体験談をお送りいたします。


状況はあくまで三者三様ですが、「とにかく休息が必要(だけど休むのが大変)」というのは共通項ですね……!参考のひとつとしていただければ幸いです。




ケース① オトナリラボ代表・芳野の場合


▼産前の状況

この記事にも書いたけど、「切迫早産ぎみ」ということで、産休前から在宅安静となったことでの自信喪失がひどかったです。


そもそも、自分に自信のあるタイプ。で生きていた20代だったので、ショックが大きかったんだと思います。
反動で「出産育児をこなさなきゃ」という責任感を感じて、それが産後のしんどさに繋がります……。


安静だったので、太って体重増える事を気にしてました。お腹が大きくて寝返りもうてないし、肩こりとか首が寝違えたみたいになることも多く。手入れとか体質とかで妊娠線は大して気にならなかった。


切迫でお腹が張って苦しいけど、家族に理解されない……というのがまたつらい。


あと、いろんな妊婦さんにいってるけど、足の爪が切れなくて、ずーっと切りたくて!出産入院のバッグに爪切り入れておいて、産後すぐに切りました。


それから肌が過敏?で、夫に触られるのも「ぞわ!」っとする。くすぐったいのもっとひどいやつ、みたいな。スキンシップが苦痛な時期。



▼出産時の状況


運良く夫が付いてくれる日程だったので(金曜の晩から陣痛〜土曜に出産)比較的落ち着いてました。
出産時の助産師さんが記憶に残るぐらいよくて。励ましが上手だったんだと思います。
出産そのものについてはトラブルもなく、自信が持てる結果に。


入院中の産褥パッドが足りないぐらい出血があったのがしんどかった。きつめの生理痛ぐらいお腹痛くてふらふらする、けど赤ちゃん同室でずっとお世話……。


赤ちゃんのペースが分からない・慣れない&来客がある・院内のスケジュールなどで、すでに寝不足スタート。



▼産後の心身


産前に自信喪失していたのが響いてて、わからないことだらけの子育てに加え、長女の性質の繊細さ(1人目ってそう)で、こんなにうまくいかないもんか?っていうぐらい生活ペースが落ち着かず、加えて初孫な実母とか夫にも「それで大丈夫なん?」みたいな、不信感のある言葉を掛けられ……。


「1人で頑張ってやり遂げなければ」という責任感・プレッシャーで生きてる時期。


近い人に認められたいので頑張る、けどしんどい。子どもがかわいいと思えず、責任感でとにかく育てるということもあったなあ。


身の回りに、もう少しリラックス出来る情報があれば良かったかもしれない。
もともとおおざっぱな性格なので、自分の周りのことに関してはまあいいやと思うこともあったけど、子育てに関して凄く神経質だった。子どもが風邪もらいやすいなど、健康上のアクシデントも。


「もうちょっと落ち着いて、ゆっくりでいいんやで」と言ってくれる人がいたらよかったなあ〜と今になって思います……。


例に漏れず、髪の毛めっちゃ抜けました。
もともと髪が多めの体質だけど、くくった束がびっくりするくらい細く!1歳すぎてから?もっとあとかな?額の生え際に産毛が生えてきて、やっと体調回復してきた〜と感じました。そのぐらいから子育てもちょっと楽になった自覚があったかな。


免疫力低下、冷え性がひどくて、高麗人参のドリンク飲むぐらいでした。風邪もらいやすいとか、ぎっくり腰が癖になってるとか。


それでも無理に動くので(なにせワンオペしなきゃ症候群って感じだったので)回復しない。


もっと何とかして休めば良かった…




ケース② スタッフ・西浦の場合


▼産前の状況


初めての出産だったけれど、大きなトラブルもなく来ていたので臨月に入ってからは「なんとかなるさ!」精神で待ち受けていました。安定期に入るまでは「どうか健康に育ってくれていますように」と心配ばかりしていました。


吐き悪阻が4ヶ月ほど続き、とてもしんどくて気持ち悪かったです。果物で生き延びました。体重が6キロ落ちましたが、つわりが終わってすぐ元通りに。


悪阻期〜出産まで、眠るときに抱き枕が役立ちました。気持ち悪くて横向きにしか寝られず、ひたすら枕を握り締めて耐える日々。お腹が大きくなってからは、仰向けが苦しくなるので横むけ寝に役立ちました。


安定期に入ってからは毎日1時間近く歩いていました。マタニティスイミングに通おうとするも、夜中の睡眠不足で階段を踏み外し、足の爪を負傷したため3回通っておしまいとなりました。産前からの体重増加は最終的に11キロ。


▼出産時の状況


予定日が迫る中、里帰り中でしたが、あまり夫からの連絡(メール返信等)がないことに不安とイライラを募らせていました。


予定日3日前、ようやく主人が実家に到着。と同時に、その日の夜に陣痛がきて入院。入院から出産まで35時間。


陣痛が長引き、終わりの見えない戦いに「いつまで続くんだ……身体がもつのか……」と意識朦朧。子宮口がなかなか開かず、丸一日以上冷や汗をかいて頑張っても3センチ、4センチしか進まないので気持ちが折れそうになりました。陣痛室で夫が横についていてくれたので心強かったです。


促進剤を打つことになり「どうか!どうかこれでお産よ進んでくれー!!」と必死の思いでした。分娩台に上がっていきんで良いとなったときには冷静さを取り戻し、痛みもあまり気にならなくなっていました。


尿の感覚が戻りにくく、溜まっていても出ずに導尿。4日目ぐらいにようやく普通に排尿できるように。会陰切開の傷は痛むものの、痛み止めをもらって普通にシャキシャキ歩いていました。悪露は量が多く、病院でのパッドだけでは足りず、夜用ナプキンを追加。


シャワーは出産次の日から、毎日浴びました。母子同室で、夜に眠れぬ日々が続きましたが、昼間寝られるチャンスでも妙に頭が冴えて眠れませんでした。母乳をあげるときに、乳首が切れて痛かったです。


出産・産後の入院についての詳細は別のブログ記事に。



▼産後の心身


コロナの渦の中での出産もあり、不安を誘うような夢ばかり見ていました。


里帰りしていたので、困ったときに相談したり、赤ちゃんをちょっと見てもらうことができたのでリラックスして過ごせました。外に出られない状況の中、何気ない会話をしながらお茶を飲む相手がいることは本当にありがたかったです。


ただ、実父の「もう寝たか?」「お腹減ったんか?」という何気ない赤ちゃんへの声かけに対して「こんだけ泣いてるのに、寝ている訳ないでしょ」「たった今まで、授乳してたよね」と小さいストレスを募らせていました。悪気はないのに疲れでピリピリしていたのだと思います。


夫は先に自宅に帰り、またまた連絡ロスが続き、それに対しての不安&イライラが再来。


里帰りを終えて帰ってからは、自分がやることが多過ぎて気持ちが休まらない日々でした。今は少しずつ夫と話をして、やって欲しいことは伝えるなどして、家事の分担なども出来てきました。


赤ちゃんに対しては疲れるものの、苛立ったりすることはなく過ごしていました。今のところ育児に関しては相談する人もおり、自分の仕事柄もあったりで、特に大きな不安を抱くことはなく過ごしています。細かな気になることは多々ありますが(笑)


悪露は1ヶ月ほどでなくなり、2ヶ月で生理再開。母乳でも血液を取られる為、貧血がひどくフラッとすることがありました。体重はひと月で元に戻り、今は少し減少気味。


里帰りを終えてから動き過ぎたのか、ぎっくり腰と腱鞘炎がひどくなり、歩けないほどになりました。ご近所さんに助けを求めて、接骨院に通いました。


手や足の指先がリウマチのように痛いのでどうしたのかと思っていましたが、母乳をあげる際に出るホルモンの関係で痛みが出るそうです。


動けるからといって動きすぎると、身体はそれについて来れず大変なことになるので、やはり産後は無理をせず身体を休めることが大切だと思いました。



ケース③ スタッフ・新堀の場合


▼産前の状況


産前に退職が決まっており、それまで片道1時間半超の通勤と立ち仕事に耐えてきたのでやっと休める……!と思っていたら、切迫早産で安静入院。トイレと1日置きのお風呂しか許されない1ヶ月を過ごすはめに。


張り止めの副作用と点滴による腕の激痛、そしてたびたび鳴る点滴のアラームでまとまった睡眠をとることもできず、なんでわたしだけ……あれだけ仕事がんばったのになんでこんなことに……とたいへんネガティブな気持ちでした。


正産期37週目に退院して、徒歩3分のコンビニにひとりで行ったときの開放感がとにかくすごかったのを、いまだに記憶しています。アメリカンドックを買って食べたのがとっても嬉しかった。



▼出産時の状況


それなりに時間のかかった陣痛・分娩だったが(詳しくはコチラ)、結果的には安産。しばらくは産後ハイ。ただただ孤独で退屈だった切迫入院があまりにもつらかったおかげか、赤ちゃんがいる入院生活最高!!!寝れなくても全然平気!!!というテンションに。


ちょっとアドレナリンが出すぎていたのか、他人に預けたくない・触られたくないという強烈な感情、いわゆるガルガル期が到来。部屋を訪れる看護師さんに「いつ来ても起きてるけど大丈夫!?赤ちゃん預けなくていい??」と声をかけてもらっても、大丈夫です!と即答。全然大丈夫じゃない。


気の遣い方の足りない夫(※当時の私主観)にイライラ、身内のアポなし訪問&電話にイライラ、母乳指導でバラバラな指示を出してくる看護師さんたちにイライラ。とにかく我が子以外のすべてに対してつねに殺気立っていました。


産後の余裕の無さから、普段なら「指摘はしないでおこう/仕方ないな」となるところが、ぜんぶ口と態度で出ていく感じ。



▼産後の心身


2大ストレスは「母乳が出ない」「エンドレス抱っこ(寝ない)」でした。


母乳育児にはまっっっったく1mmもこだわりがなかった(自身が完ミですくすく育っているので)にも関わらず、いざ産後、母乳がなかなか軌道にのらないとなると、なぜか湧いてくる強烈な劣等感。私の身体に欠陥があるのでは?母乳じゃないと子どもに不利益があるのでは?と、いまなら一笑に付すレベルのことで悶々としていました。


近所の母乳相談室を検索したら「赤ちゃんにとって母乳育児がいかに重要でミルクは邪道か」が長々書いてあったり、「夜はしっかり寝ましょう/魚中心の和定食を毎日作って食べなさい」など、いや赤子抱えてそれは無理じゃないですか……?といった話題で満ちていたりで、完全に心のシャッターが降りる。


しぶとく頻回授乳したり、半ば無理やり食事をとったり甘酒飲んだりとがんばっていたのですが、産後1ヶ月目に腰~背中にかけて激痛が。ずっと抱っこしてるしな……と思っていたら、夜にすさまじい悪寒に襲われ、熱をはかると40℃。腎盂腎炎でした。抗生物質の投与が必要になり、一時断乳。娘も数日間だけ義実家へ。とにかく娘と離れるのがつらくてボロボロ泣いた記憶があります。


強制的に休息を余儀なくされたおかげで、ちょっとリセットがかかりました。お母さん側の気持ちに寄りそいつつも、ある程度周りがコントロールする(休息を与える)ことで事態の悪化を防ぐことが必要になってくる場合もありますよね。とくに私のような気質のママの場合。


マイナートラブルとしては、腱鞘炎(バネ指)・子どもからうつる強烈な風邪・ホラー映画ばりの抜け毛……あたりがつらかったですね。


あと、夫はかなり家事育児において主体的に動いてくれていましたが、ちょうど子どもが生まれた時が年間トップクラスの繁忙期。夜間泊まり込み・残業しまくりのシーズンで、産後1~2ヶ月をほぼワンオペで過ごすはめになったのは正直かなりしんどかったです。


家事育児を分担できないしんどさはもちろん、会話できる大人が家にいないというのが堪えました。同時期に子どもを産んだ気の置けない友人と、LINEや通話などでお互いの吐き出しができたのが救いでしたね。




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出産前って、どうしても陣痛~出産が本番!という気持ちが強くて、もちろんそこを無事に乗り越えるかが重要なことには間違いないのですが、やはり赤ちゃんを迎えた後の日々に対する解像度が低かったな~~~~というのは、当時の自分を振り返っても感じるところです。


オトナリラボでも、妊娠期にそうした知識・理解の穴埋めができるようなサポートをしていければと考えています。


冒頭でご紹介した乳児子育てサロン以外にも、プレママ・パパにご参加いただけるイベントもご用意しています。来場・オンライン同時対応をしていますので、遠方のかたや外出が難しいかたでもご利用いただけます。


↓育児・教育に関わるテーマ(言葉の発達/英語教育/性教育/家族の防災……など)についての座談会。妊娠期~ご参加いただけます。
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↓「子育てとはたらく」をテーマとした、さまざまな講座・イベント。妊娠期~ご参加いただけるものもございます。
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「出産前に地域コミュニティとつながっておく」というのも、ひとつのセーフティーネットの構築につながると思いますので、ぜひお気軽にご利用くださいね。



この記事を見ていただいている妊娠期のみなさまが、安全に出産を迎えられ、大きな負担なく子育てを楽しむことができるように願っています。




◎スタッフコラム一覧
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